ニッケルブログ

豊富な知識

2021年1月26日

ニッケル協会監修の豊富な技術情報が新世代の設計者、材料仕様作成者、建築家、エンジニアに公開されます。30年以上をかけて構築されてきた、ステンレス鋼を含む、ニッケル含有材料の取り扱いに関する技術ガイドとノウハウのアーカイブが更新され、自由にご利用いただけるようになりました。

ところで、ニッケル協会は、その分野の専門家により書かれた300本を超える文献が含まれる、この驚くべきアーカイブをどのように入手したのでしょう?

物語は1980年代以前にまでさかのぼります。

当時、ニッケル開発協会(同協会が2004年にNiPERAと手を組み、ニッケル協会となりました)を設立した企業の一社であるINCO社には、ニッケルエンドユーザーによる製品の効果的使用に向けて、その支援に尽力する活動的なマーケティング部がありました。同部は、各テーマの専門家により書かれた、現在も極めて有意義な一連の技術ガイドを作成していたのです。現在はVale社となったINCO社は、この一連の資料を配布する権利をニッケル協会に移譲しました。同時期にAmerican Iron and Steel Institute(米国鉄鋼協会、AISI)が技術ガイドの発刊停止を決定し、同様にこの業務をニッケル協会に引き継がせることにしたのです。それ以来、ニッケル協会でも、専門家にさらなる資料作成を委託し、同コレクションを増強してきました。

「ステンレス鋼の選択と使用のための設計ガイド」、「現代のパルプ・製紙工場向けのステンレス鋼と特殊合金」、「ステンレス鋼の溶接とその他の接合方法」を始めとする文献が実用的なアドバイスを提供し、長年にわたり一貫して人気を博してきました。

かつては紙媒体で配布されていた文献ですが、ニッケル協会のオンラインライブラリーで簡単にアクセスできるようになりました。

次世代の設計者、材料仕様作成者、建築家、エンジニアの皆様に、この知識を公開できる運びとなり、喜ばしい限りです。ニッケル含有材料を実践的に取り扱っている皆様には、この高品質な技術情報を自由に活用し、自信を持って業務にあたり、幅広い用途においてその恩恵を享受していただければと思います。

先頃、INCO社やAISIにより作成された重要な技術文献30本が、ニッケル協会による更新を経て、再発行されました。

技術ガイドのデジタル品質を向上させ、すべての文献が検索可能になりました。これによって、材料エンジニア、建築家、構造エンジニアにとって有益な参考資料がさらに増強されたことになります。広範な用途におけるニッケル、ニッケル含有合金の使用を網羅しており、無料でダウンロード可能です。

ニッケル協会の市場開発ディレクター、リチャード・マセッソンは次のように述べています。「次世代の設計者、材料仕様作成者、建築家、エンジニアの皆様に、この知識を公開できる運びとなり、喜ばしい限りです。ニッケル含有材料を実践的に取り扱っている皆様には、この高品質な技術情報を自由に活用し、自信を持って作業にあたり、幅広い用途においてその恩恵を享受していただければと思います」

ニッケル協会は、学識提供の最前線に立っており、広範な技術ガイドのライブラリーを維持するというこの取り組みは、知識を広く普及させるために設計されているプログラムの一要素に過ぎません。

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ニッケル協会は、学識提供の最前線に立っており、広範な技術ガイドのライブラリーを維持するというこの取り組みは、知識を広く普及させるために設計されているプログラムの一要素に過ぎません。

当協会の目標は、ニッケル含有材料の特性に対する十分な理解とその適切な使用を確かなものにすることです。エンドユーザーが自信を持ってニッケル含有材料の仕様作成と作業にあたれるようにし、それぞれの目標達成を後押しできればと考えています。

ニッケル協会は、世界中のパートナー組織と協働し、ニッケル含有材料、特にステンレス鋼に関して、技術的なアドバイスを始めとする各種サービスや学識を提供すると同時に、会議やセミナーも開催しています。

また、広範な実用的技術ガイドライブラリーの提供に加えて、ニッケル含有材料をすでに使用しているユーザーや今後使用するかもしれないユーザーが、建築、建物&建設、溶接、プロセス工学、構造工学、その他の関連トピックについて抱いている実践的質問に経験豊富な専門家チームが回答する技術支援サービスも提供しています。

当協会の目標は、ニッケル含有材料の特性に対する十分な理解とその適切な使用を確かなものにすることです。エンドユーザーが自信を持ってニッケル含有材料の仕様作成と作業にあたれるようにし、それぞれの目標達成を後押しできればと考えています。

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