パルプ・製紙

ステンレス鋼、ニッケル合金およびその他のニッケル含有合金は、紙パルプ産業で、処理液に対する耐食性と優れた力学的特性により、幅広く用いられています。パルプ工場にはバイオ精製所としての将来性もあるため、顧客ニーズに応じた多様な製品の製造に同じ材料が役立ちます。

関連するニュースと記事

一つの材料、多様な目的 (ニッケル誌:2008年6月)
特殊化学品のための原料供給システムのなかの或るサプライヤーは、供給する一連の化学製品に対しニッケル含有ステンレス鋼を使用するように指定しています。

更新中の紙パルプ関連刊行物
ニッケル協会のコンサルタントであるAndrew Garner博士は、紙パルプ産業の専門家から成るチームを率いて、高く評価されているニッケル協会の技術文献11025「現代の紙パルプ工場におけるステンレス鋼と特殊合金」の更新作業を進めています。2002年刊行の同書初版は、TAPPI(紙パルプ産業技術協会)内の金属小委員会タスクフォースを中心にニッケル協会が作成したものです。最近10年間に紙パルプ産業で起きた変化を盛り込むため、更新が必要になりました。今回の更新もTAPPI小委員会の指揮のもとで行っており、2011年末までにはお届けする予定です。

ナレッジ・ベース

ニッケル協会は紙パルプ産業に関係するモジュールを作成しています。

  • 腐食の基礎
  • 水による腐食
  • ステンレス鋼加工の上手なやり方
  • ステンレス鋼へのニッケルの効果的利用
  • すきま腐食に関する工学ガイド

ナレッジ・ベース

現代の紙パルプ工場におけるステンレス鋼と特殊合金 (ニッケル協会技術文献 11025)
2002年刊行のこの文献は、紙パルプ工場の技術者に対し、様々なプロセスで現在用いられている鍛造合金および鋳造合金の適切な概要を提供する。製紙工場の12の異なる部門で主要設備に使用されている合金を紹介しているほか、合金の特徴、ファスナー、摩耗、溶接、腐食に関する章も設けている。材料選択を担当する工場技術者に役立つ参考文献となる構成である。

耐食設備におけるニッケル含有ステンレス鋼の溶接加工ガイドライン (ニッケル協会技術文献 11007)
本書は3章からなり、それぞれ溶接工向け、材料技術者向け、設計技術者向けの章とした。最も要望が大きかった刊行物の1つである。

塩素漂白時の高合金材料の性能 (ニッケル協会技術文献 14023)
15種類の合金を塩素漂白環境に暴露させた実験のデータを示す。データは、漂白工場設備ではモリブデン6%のステンレス鋼が幅広く利用可能であることを裏付けている。

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