耐熱性と耐食性を持つニッケル含有合金は、原子力発電所の完全性、耐久性、長期性能を確保する上で重要な役割を果たしています。こうした合金は伝熱や冷却系統のほか、原子炉容器内部にも用いられています。これらは新規の設計に取り入れられているだけでなく、改修時にも導入されています。
放射性廃棄物の処理と処分に関する方法は現在もなお開発中です。ニッケル含有ステンレス鋼と高ニッケル合金は、放射能が安全なレベルまで減衰するのに要する期間(数千年と考えられています)を通じて安全な封じ込めを確実に行うため、いくつかの容器設計ですでに選択されています。
核融合もまだ開発段階ですが、融合チャンバーや補助システムにニッケル合金が必要とされています。