エネルギー貯蔵

必要な時に必要な場所で発電を行うことは、必ずしも便利でもなければ実際的でもありません。それが特に当てはまるのが、風力、波力、潮力、太陽光などの再生可能エネルギー源です。同様にハイブリッド車や電気自動車は電気を蓄える必要があります。また病院、原子力発電所、その他の重要設備にとっては予備電源が欠かせません。これらの問題に対する従来の解決策は充電式電池を利用することでした。

充電式電池の化学組成は数多くあり、各々にエネルギー貯蔵容量、作動温度域、放電特性など固有の特性があります。ニッケルカドミウム(NiCd)電池は特定用途で現在もなお利用されています(寿命末期には責任を持ってリサイクルしなければなりません)。現在はニッケル水素(NiMH)電池がハイブリッド自動車、携帯電源、電子機器などで広く用いられています。ただし電池技術は日々発達を遂げており、ある種の用途ではリチウムイオン電池が使われ始めています。しかしこれらの用途でもニッケルは役立っています。

エネルギー貯蔵は、規模が異なればまた別の方法があります。揚水発電は水力発電施設を利用し、オフピーク時の電力を利用して水を上部貯水池に汲み上げる方法です。負荷が生じれば直ちに対応し、ピーク需要を満たすことができます。「水力発電」をご覧ください。

より間接的な方法として、電解槽を利用して水素を生成し、それを加圧または液化によって貯蔵したり、水素化物として貯蔵したりすることができます。そのすべてにニッケル含有材料が関係しています。

ニュースと記事

  • NiMH電池のリサイクル(ニッケル誌:2010年6月)
  • 停電を減少させるNiCd電池(ニッケル誌:2004年7月)
  • ハイブリッド車のNiMH電池(ニッケル誌:2004年3月)
  • 再充電とリサイクル(ニッケル誌:2002年3月)

技術文献

  • 10056 : 高温合金の実用ガイド
  • 11021 : 高機能ステンレス鋼
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