化学・医薬・石油化学

ステンレス鋼、ニッケル合金およびその他のニッケル含有合金は、水・ガス環境や高温環境のいずれに対しても耐食性を持つことや、極低温から超高温まであらゆる温度で示す力学的特性、場合によっては特殊な物理的特性などにより、化学、医薬、石油化学などの産業で幅広く用いられています。ニッケルめっきも、硬度や耐食性といった特殊な特性があるため利用されています。またニッケル含有材料は触媒としてよく用いられます。

関連するニュースと記事

清潔で効率的な薬の製造(ニッケル誌:2010年11月)
高合金ステンレス鋼とニッケル合金はより大きな柔軟性と安全性を医薬品産業にもたらす。

被覆パイプの費用効果(ニッケル誌:2008年3月)
フラックス・コアのアーク溶接(FCAW)を用いた、炭素鋼パイプおよび取付部品へのステンレス鋼のオーバーレイ溶接は、大口径の厚肉配管系を製造する上で費用効果に優れた方法となり得る。

クリーンになる(ニッケル誌:2007年12月)
ニッケル触媒は、洗剤用の優れた界面活性剤を生産するための鍵となる。

ナレッジ・ベース

ニッケル協会は、化学工業、医薬品産業、石油化学工業に関係するモジュールを作成しています。

  • 腐食の基礎
  • 水による腐食
  • ステンレス鋼加工の上手なやり方
  • ステンレス鋼へのニッケルの効果的利用
  • すきま腐食に関する工学ガイド

技術文献

苛性ソーダ関連設備における合金の選択(ニッケル協会技術文献10019)
多くの建築材料が苛性溶液関連の生産と処理の設備に使用されると考えられる。その場合の材料選択要因は、実用性、入手可能性、力学的特性、耐食性、リスクとメリットの検討、経済性などである。苛性溶液関連設備に関する重要要因を一覧にして示す。苛性ソーダ関連設備に対し利用が検討されることが最も多い金属または合金は、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケル、高ニッケル合金である。

バイオプロセスのためのステンレス鋼(ニッケル協会技術文献10077)
ステンレス鋼設備は、高品質の表面仕上げ、清浄度、衛生状態の維持が不可欠なバイオプロセスによる加工業務に用いられ、長年にわたり成果をあげている。ステンレス鋼は広く入手可能であり、耐食性、経済性に優れ、加工が容易である。そのためバイオプロセス産業の設備やシステムの建設材料として比類ない評価を得ている。

高機能ステンレス鋼(ニッケル協会技術文献11021)(日本冶金工業株式会社殿ご提供:改訂版日本語訳
高機能ステンレス鋼とは、多様な苛酷環境で並外れた耐食性を持つステンレス鋼群であり、冶金および加工要件に関して304系や316系よりも高度な技術が必要とされる。これはステンレス鋼そのものの性質によると同時に、それが用いられる苛酷な用途によるからでもある。高機能ステンレス鋼を上手に利用するためには、これらのステンレス鋼について十分理解する必要がある。本書は特定の用途における最適な材料選択のための助言を提供するとともに、選択したグレードの製品を加工および使用するためのガイダンスを示す。

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