ニッケルのストックとフロー

社会は150年以上にわたりニッケルを使用してきました
ニッケルは幅広い最終用途に用いられています

世界のニッケルサイクル(2000年)
出典:Reck et al. (2008). © Yale University

ステンレス鋼などのニッケル含有材料は、その類いまれなレジリエンス(回復力、復元力)から、ニッケルを何十年間にもわたり使い続けることができ、材料ストックを生み出すことができます。寿命は消費財の数年から、建材の100年以上に至るまでさまざまです。これらの材料ストックはすでに重要な二次原料供給源となっていますが、その重要性は今後も高まり続けるでしょう。

これらの材料ストックはすでに重要な二次原料供給源となっていますが、その重要性は今後も高まり続けるでしょう

ステンレス鋼のライフサイクル
出典:Reck et al. (2010). © Yale University

ニッケルについては現在と過去のフローと共に増加しているストックのモデル化が重要です。これによって、ニッケルが経済バリューチェーンをどのように流れ、使用に入っていくのか、ストックはどこにあるのか、社会に滞留している量、材料をいつ頃リサイクルできるのかといったことに理解を深められるようになります。

中国のステンレス鋼:成長ストーリー
出典:Reck et al. (2010). © Yale University
中国は2000年〜2005年の間にステンレス粗鋼生産量
ならびにステンレス鋼の最終使用量が三倍以上に増加しました。

イェール大学の「ストックとフロー(STAF)」プロジェクトでは、2000年から幅広い工業用合金、その他の技術的重要材料を対象として、この課題に取り組んできました。ニッケル協会は2002年にSTAFとの提携を開始して以来、ニッケルのストックとフローモデルを定期的に更新してきました。結果は専門家らの査読を経た各種刊行物に掲載されています。

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