作業環境におけるニッケル

ニッケル協会では、ニッケルの使用に関する最善の労働衛生環境について、知識を知見を生み出し、情報と助言を提供することによって、作業環境においてニッケルとニッケル含有製品にばく露する労働者を保護し、会員企業とニッケルの利用者を支援しています。

労働衛生とは?

国際労働衛生協会は、産業または労働衛生を下記のように定義しています。

労働者の健康やウェルビーイング(心身ともに、さらに社会的にも健康な状態で、満足した生活を送れる状態にあること)と地域社会全体の保護を目的として作業環境における健康に有害な要因を予測・認識・評価・管理する分野

また、労働衛生や産業衛生は「長期・短期的な健康への悪影響を避けるために、作業環境で疾病や不快な症状を引き起こす可能性のある有害物質(化学・生物・物理的)のリスクを特定・評価・管理する業務」と説明することもできます。

労働衛生の専門担当者は、現在および将来にわたって人々の負担となる健康問題から労働者を守るため、広汎な科学・工学的手法を用います。人々にリスクを理解する手助けをし、作業環境と慣行の改善方法を示すことにより、経営側と従業員の双方をサポートするのです。

ニッケル協会の考え方

ニッケル協会の労働衛生プログラムの主要目的は、ニッケルとニッケル含有製品にばく露される労働者の保護です。

具体的な目的は下記のとおりです。


  • 労働者の安全を取り巻く規制関連の討議に参加する
  • 職業ばく露限界値の実行可能性と(リスク管理措置の)費用対効果を検証する
  • 作業環境でのばく露モニタリングを推奨する
  • リスク管理措置について助言する
  • リスク評価方法とばく露測定の手法について助言する

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