建築、建物、構造物に利用されています。「永続的する歴史的建造物」(ニッケル誌、2008年10月)で取り上げたクライスラービル(1930年)やエンパイア・ステート・ビルディング(1931年)などの象徴的建築プロジェクトは、ステンレス鋼の耐久性と永続的な美しさを実証しています。ニッケル含有ステンレス鋼は多様な仕上げが可能であるため、注目を集めるプロジェクトで驚異的な柔軟性を設計にもたらすと同時に、その強度と耐食性、耐摩耗、耐火性によって、一般市民や産業のための建築物においても実用的で長持ちする選択材料となっています。
ニッケル含有ステンレス鋼は最先端の建築からインフラに至る幅広い構造物に用いられています。また歴史的構造物の非常に優れた使用例として、メキシコ・ユカタンのプログレソ桟橋(1945年)、米国セントルイスのゲートウェイ・アーチ(1965年)、フランス・パリのルーブル・ピラミッド(1989年)におけるステンレス鋼の鉄筋コンクリートが挙げられます。