ニッケルの生産

ニッケルは自然界では主に酸化物、硫化物、珪酸塩として存在しています。ニッケル鉱石は23を超える国が採掘しており、25の国が製錬または精錬を行っています。その中で主要な鉱石生産国はロシア、カナダ、ニューカレドニア、オーストラリア、インドネシア、キューバ、中国、南アフリカ、ドミニカ共和国、ボツワナ、コロンビア、ギリシャ、ブラジルです。重要なニッケル精錬所はノルウェー、フィンランド、フランス、日本、イギリスにもあります。一次ニッケルは、フェロニッケル、酸化ニッケルおよびその他の化合物、また程度の差はあるものの純ニッケル地金などとして生産され、利用されます。またニッケルは多くの用途でリサイクルが容易であり、二次ニッケル、つまり「スクラップ」のニッケルが大量に用いられ、新たに採掘する鉱石を補っています。

新しい、つまり一次ニッケルが世界で年間に生産、使用される量は140万トンほどであり、これは銅の1,000万トン以上、スチールの約8億トンに比べればごくわずかです。

ニッケルの採掘及び製精錬

ニッケル鉱石には実に様々なものがあり、これらの鉱石からニッケルなどの金属を抽出するのにもまた数多くの方法があります。ニッケル精錬の概要は、PricewaterhouseCoopers/Ecobilanがニッケル協会のために作成した「ニッケルのライフサイクル評価」(2000年)に記載しています。

詳しい情報は、世界のニッケル大手生産会社(これらの企業もニッケル協会に加盟しています)のリストからも入手できます。

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